今日はちょっと大変なことがありました。
奥さんが入院してしまったのです。
お腹の子供が、かなりマズいことになってしまいました。
妊娠中の子供ってのは、お腹の羊水の中にいます。
その羊水を包んでいる膜があるんです。
で、この膜が圧迫されていて、割れそうになってるんです。
早い話が、破水しそうになっているのです。
破水したら、速やかに分娩しなければなりません。
しかし今はまだ妊娠22週目、子供の推定体重は700グラム程度。
通常の赤ん坊は、3000グラム程度。
生まれてくるには、あまりにも小さすぎます。
子供にとっては非常に危険です。
命は助かっても、障害を持つ可能性も非常に高いのです。
ですので、病院側はなんとか破水しないように、正常な状態に戻そうとしてます。
だからその間は、絶対安静です。
そういうわけで、奥さんは今日から入院することになりました。
「ショック」というより、「人生なかなか上手くいかないな」というのが正直な気持ちです。
ここまで本当に色んなバタバタがあって、ようやくのんびり夫婦生活ができるようになったと思ったら、今回の事件。
因果な人生です。
幸い母体には大きな影響は無いそうです。
どういう結果であれ、奥さんは健康に戻って来れそう。
そこは、本当に良かった。
そこだけ大丈夫なら、あとはどうとでもなるしね。
こういう状況になったら、ドラマとかでは
「母体に負担があるけど産むか、子供を犠牲にして母体を優先するか」
ってな感じになるけど、僕らの場合、全然そうじゃない。
医療機関のガイドラインとして、「20週目以降の胎児であれば、医師は存命に尽力する」ってなルールがあるみたい。
僕らの子供は22週だから、微妙なんだけどこの治療対象になる。
だから当然お医者さんは生かそうとするし、奥さんの体に大きな影響があるわけじゃないから、僕らも反対する理由は無い。
だから結局、お医者さんにお任せなのです。
「治療」っていっても、大したことはないみたい。
お腹の張りを緩める薬を投与して、ずっとゴロゴロ安静にしてるだけ。
だから治療っていっても大きな負担も無い。
つまりここまでの内容をまとめると、
・いつ破水して、出産してもおかしくない
・今産まれたら、かなりの確率で、五体満足には育たない
・あと一ヶ月、破水せず維持できれば、健康な出産ができる可能性がある
・治療内容は薬を投与して、後は寝てるだけ
・こっち側も何も選ぶべき内容は無く、医者任せ
・奥さんの体は、特に問題無い
という状況です。
でも本当に、奥さんが元気でよかった。
最初は病院で、ずーっと泣いてるからなだめるのに苦労したけど、だいぶ普通の精神状態に戻ったし。
一人の家は寂しい。
奥さんも病院で寂しい想いをしてるかと思うと、辛い。
明日また、お見舞いに行きます。